雨過ぎて
長らくお世話になっている方の所へ弔事で行って参りました。
駅を出ると雷鳴轟く風雨に見舞われました。
スーツを濡らしてタクシーを捕まえようとするも叶わず、タクシー会社さんも電話に出ず……
迫る時間に、焦りを感じつつ他の駅に向かおうとホームまで降り、なかなか来ない電車に歩くことを決心。
さっきまでの風雨が嘘のように静まった道をてくてくと皆さんと歩きました。
多くの参列者と共に式に出て、その後設けられた席へお邪魔し、近所のお知り合いの方とお話する機会が…
85歳の方から戦争のお話など頂き、魚雷を受けて海を泳ぎ、結核にかかった話などを「ばかだと笑ってやって下さい」と、何度も言われながらお伺いしました。
人に歴史あり。
そして触れることのない、数多くの歴史ありと感じた1日でした。
祖母の時のことを思い出しました。
留めておきたくとも、避けたくとも、どんなに何があっても時は止まらない。
珍しく疲れをあらわにしながら、逆に疲れさえも何か感じさせる1日でした。