FU-RYUのこっそり日記

つれづれに。楽しかった学びの出来事や周知、お悩みから日々の雑感まで。

太鼓の響き

『いのちの太鼓』
こんなタイトルで無料演奏会があると知り、本日行って来ました。

村上 巧さん、佐久間 崇さんの二人演奏。

新宿区障害者福祉センターでの公演とのことで、Mさんを急遽お誘いして一緒に行きましたが、公演を知ったのは昨日の事です。


腹に響きわたる太鼓の音を無性に聞きたくなって、足を向けました。


無料演奏会で、施設の方が8割を越える中、真ん中の空き席に滑り込む様に座りました。


静かな一定のリズムから、徐々に激しく波打つ躍動したリズムへ。

のめり込むように聞き入りました。


日常でフラットな感覚から手に汗握る熱い感覚へ。

ズンと熱さを感じさせる楽器は、自分にとっては和太鼓が一番だなぁ…と2曲終わって後ろの席を振り向くと…

Mさんは大音量の中すやすやと眠っていらっしゃいました(笑)


しばらく太鼓体験の時間があり、5人一組の体験演奏を客席側から手拍子で参加していたのですが…

4組目ぐらいで思い切って立ち上がりました。

Mさんは偶然にもその時に起きてくれまして(笑)

私より30以上離れた年上の方ですが、後で『凄い手が上に上がっていて、かっこよかった』と、太鼓体験の後に言ってくれました。

…大きな音を出すためにやったのですが、出来たのはポーズだけという実態だったのですが(笑)



その後、演奏者の方の生れつき耳がなくていじめられた体験談には目頭が熱くなりました。


続けて最後の『成せば為る成さねば為らぬ何事も』(上杉 鷹山)から作った曲が遠足されました。


なんだか最後まで目が渇かぬまま聴いていました。


―――死のうかと思った時、胸のうちから3歳から思いをぶつけた太鼓の音がしたんです――


――死ぬのを辞めてその後良い先生に会いまして、全力で先生が君を守ると言ってくれた先生は、でも君はいつも逃げてばかりじゃないかと言いました――


――それからは真っ向から、逃げずにぶつかるようになったんです―――



シャーンと重ね打つ音から始まったその曲は…静かに歩みはじめ。日々闘い。迷い。一心不乱に打ち込み走る。……そんな作曲者の人生のストーリーを思い浮かべずにはいられない編曲でした。


(ノ△T)
今日は本当によい演奏会へ行けたと思います